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片岡 隆浩*; 神崎 訓枝; 迫田 晃弘; 首藤 妃奈*; 矢野 準喜*; 直江 翔太*; 田中 裕史; 花元 克巳*; 寺東 宏明*; 光延 文裕*; et al.
Journal of Radiation Research (Internet), 62(2), p.206 - 216, 2021/03
被引用回数:6 パーセンタイル:61.83(Biology)ラドン吸入はマウス臓器の抗酸化機能を活性化させ、酸化ストレスに誘導されたダメージを抑制する。そこで、本研究では、ラドン吸入後の臓器中のレドックス状態を評価した。2, 20kBq/mのラドンを1, 3, 10日間マウスに吸入させ、主成分分析や相関の変化から、抗酸化機能と酸化ストレスの関係を評価した。本研究の結果は、臓器特有のレドックス状態に依存してラドン吸入後の臓器のレドックス状態が変化したことを示唆した。
神崎 訓枝; 片岡 隆浩*; 小橋 佑介*; 柚木 勇人*; 石田 毅*; 迫田 晃弘; 石森 有; 山岡 聖典*
Radioisotopes, 67(2), p.43 - 57, 2018/02
これまで低線量放射線はマウス諸臓器中で抗酸化機能を亢進し、酸化ストレス関連疾患を抑制することを報告してきた。しかしながら、それらの結果は対象疾患も低線量放射線による処置の条件も様々で、有効性が立証された治療法は確立されていない。そこで、本研究では、それらの結果から低線量放射線の健康効果を明らかにすることを目的とし、ラドン療法のような低線量放射線を活用した治療法の新規適応症を探索した。データの解析には自己組織化マップ(SOM)を用い、不安定な抗酸化機能の変化を自己組織化マップの曖昧な表現で視覚的に直感的に捉えることにより、出力された疾患抑制効果と抗酸化機能亢進の関連性を検討した。その結果、ラドン療法の適応症である疼痛への効果には明らかな線量依存性があることがわかり、肝疾患や脳疾患においても、線量依存性はないもののその効果を期待できると予測できた。本研究は、ラドン療法のような低線量放射線を活用した治療法の応用に貢献できると考える。
片岡 隆浩*; 神崎 訓枝; 迫田 晃弘; 首藤 妃奈*; 矢野 準喜*; 石田 毅*; 田中 裕史; 花元 克巳*; 寺東 宏明*; 光延 文裕*; et al.
no journal, ,
日本原子力学会2020年春の年会では、マウス諸臓器における過酸化水素の産生量のラドン吸入時間依存性について検討した結果を報告する。ラドン曝露群のマウスには、2kBq/m、または20kBq/mのラドンを1日間, 3日間、または10日間吸入させ、対照のマウスには疑似(Sham)吸入をさせた。その結果、過酸化水素の生成量は吸入時間が長くなると、脳・肺・膵臓で増加傾向に、肝臓では減少傾向にあることがわかった。また、肝臓では脳・肺・膵臓に比べ、過酸化水素を産生する酵素であるsuperoxide dismutase(SOD)と過酸化水素を消去する酵素であるカタラーゼの両活性が高いことがわかった。本研究により、ラドン吸入による酸化ストレス状態の一部を明らかにすることができた。
片岡 隆浩*; 神崎 訓枝; 迫田 晃弘; 首藤 妃奈*; 矢野 準喜*; 直江 翔太*; 田中 裕史; 花元 克巳*; 寺東 宏明*; 光延 文裕*; et al.
no journal, ,
今までに、マウス諸臓器においてラドン吸入によりsuperoxide dismutase(SOD)活性などが増加(抗酸化機能が亢進)することで酸化ストレスが抑制されることを報告してきた。しかし、この現象が生じるラドン吸入条件下でのDNAの酸化損傷に関する研究報告はない。このため本研究では、ラドン吸入が諸臓器中のDNAの酸化損傷に及ぼす影響について検討した。すなわち、マウスにバックグラウンドレベル(sham(対照))、2kまたは20kBq/mのラドンを1・3・10日間、吸入させた。各吸入終了直後に炭酸ガスの過剰吸入により安楽死させ、脳・腎臓・小腸を摘出し、試料に供した。その結果、例えばDNA酸化損傷の指標となる8-hydroxy-2'-deoxyguanosine(8-OHdG)に関して、腎臓中ではいずれの吸入条件下で、脳中では20kBq/mのラドンを3または10日吸入した場合に両者有意に減少し、小腸中では2kBq/mの場合に減少傾向にあることが明らかにできた。以上などの所見より、ラドン吸入がDNAの酸化損傷を抑制することが示唆できた。本報告では、ラドン吸入がDNAの酸化損傷修復タンパクや抗酸化物質・酵素に及ぼす効果の結果についても言及する。